コマミヤンの日記

人がやっているのを見て僕もやってみたいと、そう思い勢い任せで始めてみました。漫画とかアニメとか、そっち系のものが趣味ですけどそんなに詳しくはないです。基本的には自分が何かのタイミングで思ったこととかを書く日記になりそうです。仲良くしていただけたらとてもうれしいです。

強い生き方とかの話

 こんばんみ。腸の調子が超悪いので断食もどきを実行しております、コマミヤンです。余計な前口上をつけると本筋につなげにくいですな。

 

 僕の職場でのことについて少し話す。末端のアルバイトのくせに職場なんてカッコイイ言葉使ってしまったけれども、さて仕事内容はといえば募集要項にあったように書くと「WEB制作アシスタント」である。とはいえweb制作を中心とした会社でアルバイトをしているわけではなく、会社の中のweb系のものを担当する部署でやんわりとお手伝いをさせていただいている。自社で運営しているwebのものを更新したり作成したりすることが中心で、他所から仕事の発注がくるというのは少ない。僕はweb知識などてんで持ち合わせていなかったのだけれども奇跡的にこの会社に拾ってもらい、日々サイトの更新や、HTMLだのCSSだのJavascriptだのPHPだのをグーグル先生の力を借りて打ち込んだりしている。分からないことが多いとはいえ、個人的には気楽な職場で、それなりに知識を得ようと勉強もしている。

 

 さて、そんな仕事場の若い女の子が4月いっぱいで仕事を辞めるという。この子は4月からの新入社員ではないのだが、数か月前にアルバイトから正社員にならないかという誘いに乗って社員になったばかりの子。なぜ辞めるのかと聞けば

「嫌なことが5回あったら辞めようと思ってたんです。それで、5回きちゃったんで」

 と笑顔で語る。

 普段は気楽なこの仕事場も2月3月は他所から仕事の発注がいくつかあり、納期である3月の後半は忙しく、残業も続いた。僕はアルバイトの時間給なので残業代というのは発生するのだが、正社員の場合残業代はでない。その分正社員は勤務時間に関してある程度個人の裁量に任されている部分があり、仕事さえ終わるのであれば早く帰ってもいいことになっているのだが、新入りの身分ではやりたい放題というわけにもいかず、忙しくなくても時間まで会社にいる。このことがどうも彼女には耐えられなかったらしい。いや、笑いながら「やめまーす」なんて言っているし、ちっとも追いつめられたわけでなく面倒くさくなっただけのように思う。そして辞めることが決まると色々と不満を語る。

「こっちは残業までしてるのに、ドコドコが出来てないと責められるとか、わけわかんないですよ。作業も途中でナニナニを追加してくれとかで急に仕事増えるし。それで残業代も出ないし。結局これじゃあバイトで残業代もらってた方が稼げたとおもうんですよ。あと休みたいときに休めなくて友達と予定も合わせられないしで、もうやってられないです」

 こんなことをケタケタと楽しそうに言う。残業代に関する不満が中心のようだったが、それが出ないというのは正社員の話が来た時点で説明受けていたのにな。

給料に関して聞いてみると、結局3月で残業代ががっぽり出た自分と同じくらいだった。繁忙期のひと月ふた月の仕事量は割に合わないかもしれないけども、普段ののんびりした月には当然アルバイトよりも給料はいいし、ボーナスだって出るだろうに。そのことを指摘してみても、「そういう問題じゃないんですよ」と返される。

そいで、次の仕事はどうするんだいねという話になる。

「やっぱりweb系の仕事はやりたいんですよね。でもあーだこーだ言われたり、残業したりしたくないので派遣会社に登録して、それでやろうかと。派遣なら残業代も出るはずだし、そんなに責任なさそうじゃないですか。好きなときにも休めそうだし。それである程度経験したらフリーでやっていこうかなって。知り合いがそんな人知ってるらしいんですよ。自由に休んで好きなタイミングで仕事請け負って、それで月60万くらい稼いでるって。だから私もその方がいいなって。」

 流石に考えが甘すぎやしないだろうかと感じるので色々と突っ込んでみたのだが、自分の理論に絶対の自信を持っているようで「世の中って案外なんとかなると思うんですよね、私」と、まぁこんな感じの子。

 

 どうしたらそんなに自分の能力や価値だとかを高く見積もれるのか。今後自分が請け負うことになっていた仕事を投げつける相手に対して笑顔で「やめまーす」なんて言えるのか。こういう手合には何をやっても敵わない。自分にとって最も都合のいい理屈ばかりで構築されたはりぼての城塞。あっさりと攻略できそうでいて、踏み込んだとたんに亜空間に飛ばされる感じ。城主も外には出られないんだろうけれども、これは完全無敵の存在に見えて、僕はこういう人間をうらやましく思う。こんなブログをやっていて言うのもおかしな話ではあるけれど、僕には自尊心が足りない。これは実生活において。

 僕なんぞは時給1000円で働いているのだが、自分にそれだけの価値があるようには思えない。月に約13~15万ほど稼がせてもらっているけれど、自分がそれだけの成果を上げているわけがない。1000円と言えば、例えばネット喫茶で漫画読み放題のドリンク飲み放題で個室に3時間いられるだけのお金だ。この金額がイコール僕を1時間レンタルする額と考えてみると、僕は詐欺者だと言われても仕方なし。4月に入って仕事はかなり暇だからますます給料泥棒だし。

 とにかく僕は今破格の条件で雇われている。なので、女の子が辞めるとなった時に部署の部長が僕や他のアルバイトを呼び出し「何か不満はあるかな。あったら我慢しないで言ってくれていいよ」と声をかけてくれたときも、「むしろバイトの僕に残業代が発生してしまっていることに会社が不満に思っているんじゃないでしょうか」と聞いた。部長が言うには別に気にしなくていいのだそう。

 

 仕事関係の話は求職活動とかのことも合わせて後日色々書くかもしれない。とりあえず今日は、あるのかないのか分からない自分の権利や尊厳だとかをあると信じてブンブンと振り回して生きられたら幸せなんだろうなというお話。