コマミヤンの日記

人がやっているのを見て僕もやってみたいと、そう思い勢い任せで始めてみました。漫画とかアニメとか、そっち系のものが趣味ですけどそんなに詳しくはないです。基本的には自分が何かのタイミングで思ったこととかを書く日記になりそうです。仲良くしていただけたらとてもうれしいです。

プリティケーションをやりまして

 ラブリケーション2(以下ラブリケ2)の成川姫さんに胸撃ち抜かれてすっかりぞっこん参ってるなんてことになって早1年。そのラブリケの流れを汲んだゲーム「プリティケーション」(以下プリティケ)が4月に発売された。今日は感想なんぞを。

 

このプリティケ、ラブリケからライターも原画家も一新されるということで、制作が発表されると同時にラブリケにのめり込んでいた方々の批判的な意見も随分と見かけた。やはり彼らとしては同じライター・原画家による「ラブリケーション3」をこそ望んでいたようなのだけれど、プリティケ発表以前にラブリケのライターが他社へ移っていたためすでにそれは絶望的だった。

僕としてはラブリケ3だろうがプリティケだろうが、成川姫さんがいないのならその時点で大差がないと捉えていた。ただ、なんとなくラブリケにハマった人間としてプリティケは買って然るべきなのではないかという思いに駆られて購入し、プレイ。変な義務感でゲームをやるってのはあまり褒められたものでもないけれど、実際キャラはかわいいだもんで、嫌々やったとかそんなことではない。

 

 それでどうなんだね、プリティケーションは面白かったのかねって?えぇ、それなりに面白くやらせていただきました。ただこの作品を語る上で、ラブリケを引き合いに出すか出さないかで語り方が違ってきてしまうのはもうどうしようもないことなんだと思う。とりあえず、まずは単純に単体のエロゲーとしての感想。

 いわゆる「イチャラブ」系のエロゲーへの造詣は深くないのだけれど、単純に可愛い女の子と仲良くするという内容としてあるていどの水準には達していると思う。選択肢を選ぶだけでなく、主人公のパラメータや所持しているアイテムによってイベントが変化するというのも、大きな変化があるわけじゃないけれども自由度があって自分を向こう側の世界に落とし込む要素として機能している。なによりこの手のゲームで男(主人公)の側から女の子にアプローチしていくというのは良い。ちゃんと「恋愛」してる感じ。

エロゲーで特にシナリオが無いのなら最初から可愛い女の子の痴態バンバンでいいだろって人には煩わしいのだろうけれど、僕はこういうエロゲーこそが本来あるべき美少女ゲームの形のような気がしている。だって「美少女」ゲームですよ?単純に美少女とお近づきになりたいって、それだけでいいでしょ。そこでドラマチックな展開とか、世界の命運かかったりとか、その美少女に悲劇が降りかかったり(鬼畜系の嗜好に関しては、ちとここでは省く)とか、嫌でしょうよ。そういう内容ならなにも美少女モノじゃなくても、って思ってしまう。

で、その「美少女とのお近づき」を、ラブリケで培われた「可愛い女の子とこんな感じでコミュニケーションしちゃったらプレイヤーさんもうメロメロになっちゃうよ」ノウハウを活かして描かれていく。そんなわけで本当に大したシナリオもないけれど、可愛い女の子と親密になって、親密になってから先も味わえる内容ですんで、パッと見で「おおこの子かわいいぞ!」と感じた人にはおすすめ出来るゲームだと思う。エロ目当てでもさっき言ったような煩わしさを感じるかもしれないが、シーン数も結構あるので満足できるのでは。

 

で、ここからラブリケの流れを汲んでのプリティケーションという作品を語る。まずラブリケとどっちが、というような優劣の話はできるだけしない。結局これってゲームよりはそれぞれヒロインにハマるかどうかが全てだと思う。だから総合的にゲームとしてどうのこうのだから云々ってのは無粋極まりないし、僕としてはプリティケ楽しめたしみんなかわいいけれど、申し訳ないが成川姫さんに感じたあの脳みそに半田ごてを突き立てられるような熱くとろける感覚を得ることはなかったからと言って、それでプリティケが劣っているなんてことを言うつもりもない。どこかでプリティケによって1年前の僕の様になってしまっている人間がいるのだろうなぁと思いを馳せたりしている。

さてそれを踏まえた上で、ラブリケとプリティケの優劣でなく「違い」について。まず分かりやすいところで、プリティケではエロに関して淫語が解禁されていた。「性器の呼称を指定」なんていうアホっぽいシステムなんぞも搭載されて、まぁ女の子がそういう言葉を発してエロる。このあたりはコンセプト的にも(ゲームではない現実的な彼女感というコンセプト)かなりデリケートな部分だったろう。これがウケてるのかどうかはあまり分からないけれど、なるほどプリティケではこういうエロの路線なのねと受け止めた。これもまた好みの問題ではあるような気もするけど、コンセプト的には微妙なところかとも思う。どうでしょう。

そして僕が一番大きく感じた差異、それはラブリケが意欲作であったのに対してプリティケはやや守りに入った作りという印象。これは批判しているというのでない。ラブリケがまずラブリーコールやアペンドライフといった実験的なシステムで始動し、2ではウォーキングトークや添い寝イベント等イチャイチャ度を重視したシステムの追加といった意欲に溢れる作品作りだったように思う。プリティケでは何か大きな目玉となるような新システムというのはなかった。だから悪く言えば焼き回しだとかの表現になってしまうかもしれないけれど、今回プリティケは新規原画・ライターで始動するにあたってラブリケで培ったものを損なわないように、そして受け入れてもらうために慎重に移植したという風にとらえた。原画もライターも変わることに関して批判の声がある程度上がることは想像できての守りの姿勢だろうか。そもそもこのプリティケってものを制作に踏み入ることが一番の冒険で攻めの姿勢か。

個人的にはもうちょっと冒険して「ラブリケをパワーアップさせましたよ」な内容を目指してもよかったとも思う。ただ、これはプリティケの2が制作する路線にあるようなのでそちらに期待しよう。ラブリケ派に「このシステムでラブリケしたいぞちっくしょうめ」と言わせたら勝ち(?)なんだろうと思うので、頑張ってほしい。

それと、優劣の話はできるだけしないと言ったが、これは少しそこに触れてしまいそう。なんというか、丁寧に恋愛を描いているのはラブリケの方だと感じる。いや、お恥ずかしいことにラブリケに関して1は買ったけど未プレイで2では「姫以外の子の元にいくのは無理ぃぃ」ってなっていて全体的にどうと言い切れないけれど、なんというかラブリケは恋人同士になって、さらにそこから恋人としての関係を深めていく(エロは速攻だがな!)という感じで、対してプリティケは恋人同士になったらそこで関係はゴールしてしまっているような、そんな印象。そのあたりのアッサリさというのも個人の好みの問題かもしれないけれど、僕としてはもう少しじっくりと描いて欲しかったかなあ。

 

結論として、ピンとくる女の子がいたならプリティケはおすすめ出来る。そして成川姫さんはラブリケ、プリティケとかの問題でなくグローバル的かつユニバーサル的に銀河的な視点でもってかわいい。そして僕的視点でもって大好きです。

 

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